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 山の国(岐阜県)は、特にこの問題に、県民を挙げて取り組む責任があるといえます。根源的な要因となっている山間地での過疎化・就業機会の低下を改善する実現可能な取り組みを進め、持続可能な社会を目指すために、私たちはどのような生き方・暮らし方をしたら良いのか?『模索する時期は過ぎ、出来ることから実践する時期』に来ていると私達は考えています。
 
 いくつのも対策の中で、私達は循環資源HEMP(大麻草)を取り上げます。昔から日本各地で栽培されてきたHEMP(大麻草)は約100日間で高さ3~4に成長し、農薬・化学肥料を使用せずに痩せた土壌でも栽培することができます。また、茎や靭皮繊維・種など多くの部分を、「衣服・紙・建材・プラスチック・燃料・エネルギー・潤滑油・化粧品」をはじめ多様な利用ができます。近年環境に優しく利用価値が高い植物と再評価され、世界各地でバイオマス資源として活用されています。

 岐阜県産業用麻協会の活動は、アパレル・陶磁器・和紙に代表される県の伝統産業とバイオマス資源であるHEMP(大麻草)の応用から新たな産業を創造します。またエネルギーや建材への活用を進め環境負担の少ない社会構造を提案します。一方、先人たちの知恵に学び伝統文化・技術の伝承・発展に寄与するとともに、実現可能な取り組みとして休耕田の有効利用・山間地での営林活動と共同的な活用などを実践し、山間地の過疎化・就業機会の低下を改善し地域の活性化を進め、持続可能な(社会・産業・生活)構造実現の一端を担うことを目的とします。 この推進のためには国や地方行政の力は不可欠であり、官民一体となった活動を目指しています。

 21世紀の最大かつ緊急の課題として、持続不能な社会(石炭・石油に代表される地下資源の大量消費に支えられた産業構造)から持続可能な社会(バイオマス資源の活用などにより自然の循環に逆らわない産業構造)への転換が挙げられます。持続可能な社会を目指すとき重要な鍵を握るのは『脱石油・循環資源の利用』です。 日本は木の国といわれ国土の2/3が豊かな森林です。言い換えると循環資源である山林を多く抱えています。古来より先人たちは、自然と共生し、特有の文化をはぐくみ環境負担の少ない社会構造を築きあげてきました。

 しかし、近年において世界的な産業構造の変化からこのような社会構造・伝統文化は急速に失われています。多くの山林が間伐適齢期に達しているにもかかわらず、山間地での過疎化・材価の低迷・林業従事者の減少などから、管理不足・管理放棄状態であり、荒廃が進んでいます。加えて、国内で消費される木材の約8割が外材に依存しており、『使われすぎて荒れる国外の森林・使われなくて荒廃する日本の森林』という悪循環が世界に拡大しています。

※写真:山田浩平氏
 故郷再現”よみがえる山里の生活”より

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