麻炭の微細構造
 比表面積の評価結果についても、炭化温度や材質により数値の前後があるため、あくまで参考にとどめてください。麻炭の細孔サイズ特徴として4ナノ110ナノも含む)が特に多く、他の素材と比較しても比表面積の大きさから充分に吸着(消臭)効果があると考えられます。
 近年活性炭とは違う新素材として非常に多孔質な粘土鉱物のセピオライト(含水珪酸マグネシウム)が注目されてるので比較してみると、gあたりの細孔容積はセピオライトでおよそ0.5cc/gに対し麻炭は0.67cc/gであることから調質機能としても充分に活用できます。
 また非常に成長の早いヘンプを原料とした麻炭は限りのある地下資源に対し循環資源でることからも今後更なる研究・商品開発が期待されます。
区 分 比重(g/cc) 水 分 灰 分 カルシウム カリウム
麻 炭 0.17 15.199 9.87 15.02 32.15
松 炭 0.44 8.81 9.63 33.29 4.67
桐 炭 0.33 7.09 4.92 14.18 13.63
ナラ炭 0.51 6.19 3.24 49.92 16.45
みつまた炭 0.32 8.20 10.21 38.36 7.48
 分析結果として、麻炭は比重が軽く特にカリウムが多く含まれます。県内試験場にて麻殻の灰を蛍光X線(ZSX100e)にて試験分析したところ、酸化カリウム(K2O)が64%・酸化カルシウム(CaO)が21%とやはりカリウムが多くふくまれる結果が得られました。カリウムが多い炭は燃焼しやすい特徴があります。専売公社の話では、麻殻にはカリウムが多くて燃焼(火つきが良い)し易く、紙巻タバコの紙は麻殻から作ったパルプを使うという話もあります。
2006/3/15
※麻炭に関しては表3の試験方法及び条件で評価しました
●1フェムトメートル = 0.000 000 000 000 001m = 1fm
●1ピコメートル   = 0.000 000 000 001m = 1pm
●1ナノメートル   = 0.000 000 001m = 1nm
●1マイクロメートル = 0.000 001m = 1μm
●1ミリメートル   = 0.001m = 1mm
●1センチメートル  = 0.01m = 1cm
○ 品 名    麻炭
○ 測 定     吸着等温線測定
測定法    ガス吸着法(窒素ガス測定)
○ 試験機器   AUTOSORB-1 ユアサ アイオニクス(株)
○ 前処理条件 350℃で1時間真空脱気
依頼者   岐阜県産業用麻協会
無定形炭素類等の内部表面積評価 表3
※ 麻炭はHemp(大麻草)の繊維を剥ぎ取った後の麻殻を炭化したものです
※ 表1のカルシウム・カリウムの値は灰中のもの
区 分 比表面積(m2/g)) 細孔容積(ml/g) 備考
麻 炭 503 0.670 岐阜県産業技術センター
カシ黒炭 325 0.453 立本 英樹:著
「おもしろい 炭はなし」
日刊工業新聞社:刊
2005/12/25 初版
ナラ黒炭 343 0.544
備長炭(ウバメガシ) 124 0.180
ヤシ殻炭 314 0.292
竹炭(孟宗竹) 316 0.401 いい竹炭ドット・コム
セピオライト 250 0.500 株式会社 セピオテック
炭の分析値 (%)表1
岐阜県産業技術センター 表3

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 炭は原炭材の種類、炭化の方法でいろいろな炭ができます。また、同一のかまで同じ原炭材を焼いても気象条件や温度管理、かまの部分によって異なる性状の炭が得られるので、これらの分析値はあくまで目安として参考に留めてください。下記の表は花火の可燃剤に使われる炭の分析値です。

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